冷酷王子は子リス姫を愛でる

向かいに座ると、ルイ様が私に猫を持ってきた。



「テトです‼︎ありがとう‼︎」



フワフワの毛並みは、殿下が『雑巾』と言った影もなく艶々している。



そのフワフワにすり寄られると、なんとも言えない気持ち。



「ルイ様がテトちゃんを大事にしてくれていて、とても嬉しいですよ」

「ふふっ、僕のマブダチ?です‼︎」

「ま、マブダチ…?」

「リオ兄様が、親友のことをそういうんだって言ってました」



意味がよくわからないけど、あまり王族が使わなそうな言葉だなと、なんだかおかしくなった。



しばらく猫とルイ様と戯れると、ルイ様の執事と思われる方が、ルイ様を連れて行ってしまった。



殿下と私。



ドアの前に控えているリーナとアレン様…。



沈黙が、怖いんですが…。



「お前は、ルイには笑顔を向けるのだな」



そう言われて顔を上げると、殿下の顔は拗ねた子どものようだった。



「プッ…クククッ…」

「アレン」

「失礼いたしました。では、外で待機しておりますので、何かあれば」



なぜか吹き出したアレン様が、リーナと部屋を出て行ってしまった。