【キャサリン】



寒さに慣れていない体が、悲鳴を上げた。



熱が出てしまい、頭もガンガンする。



いちばん痛いのが喉で、ここの空気の冷たさは、私の喉を攻撃したようだ。



「下がりませんね…」

「ごめんね、リーナ…」

「またそうやって謝る…。好きでやってることです。キャサリン様はすぐに謝りすぎですよ」



ベッドの脇でプリプリと怒っているリーナは、付きっきりで看病をしてくれている。



王室御用達の薬も飲んだし、暖かくしてる。



熱が出たのが昨日で、何も食べられる気がしない…。



コンコンっとノックの音に、リーナが対応してくれている。



私はそのまま目を閉じ、睡魔に抗うことなく眠りに落ちた。



熱くて目が覚めて、カラカラの喉を潤したい…。



「お目覚めになられましたか?汗をかいていらっしゃいますね。着替えましょうか」

「お水がほしい…」

「すぐにお持ちします」



リーナも疲れているんじゃないかな…。