冷酷王子は子リス姫を愛でる

すぐさま距離を取り、頭を下げた。



「も、申し訳ありませんっ‼︎」

「いや…」

「どうか、どうかこの子の命だけはっ‼︎」

「…………では、お前が代わりに死ぬと?」

「猫ちゃんを…助けられるならば…」



やっぱり怖いよぉ…。



スッと伸びて来た手に、覚悟を決めてギュッと目を閉じた。



お願いだから、一気に殺してください。



苦しむのは…いやで…す?



「元気のいい猫だ」



そう言って、手から取り上げられた。



優しく両手で猫を抱き上げて、顔を近づける。



「フーッ…」

「そうか、俺が嫌いか…」



悲しそうな目をした殿下は、大事そうにその猫を抱えた。



暴れられてるけど…。



「弟のルイが、動物を飼いたいと言っていた。もらっていくぞ」

「えっ?」

「ここで飼うつもりか?」

「お許しが…あれば…」

「それはコイツの寿命を縮めることになる。だから、俺が保護する」



意味がわからなかった。