冷酷王子は子リス姫を愛でる

席に座り、出された料理に手をつけながら話をする。



国の運営はどうだとか、名産品はなんだとか。



そんなことを話したいのではない。



「昼間、キャサリン王女と話をしました」

「うん」

「婚約の申し込みです」

「そうか、君がキャサリンを見染めるとはね」

「国王にも、許可をいただきたく」

「うん、いいよ。でも、どうだった?」

「怯えていました。私が怖いようです」

「それでも、キャサリンが必要かな?」

「はい」



俺はアイツがいい。



他はいらない。



「まぁ、仕方ないよね。こんな大きな国の王子に結婚の申し込みされたら、僕のような小さな国の国王は断ることができないし」

「申し訳ありません。だけど、諦めるつもりもありません」

「うん、頑張るといい」



なにを根拠に頑張れと?



国王のその言葉の意味はわからないけど、承諾はもらった。



「側妃を何人か置くことになります」

「それもまた、仕方のないことだ」

「娘さんは、私が命をかけて守りますので」

「頼んだよ、アンドリューくん」



俺の父は反対しない。