冷酷王子は子リス姫を愛でる

そんな想像ばかりでも、なんだか楽しかった。



気がつけば、上着を握り締めたまま眠っていて、アレンに起こされる。



「お食事の時間です」

「んっ、あぁ、そうか…」

「マリーナル王国の王様を呼んでおきましたよ。先に行かれた方がよろしいのでは?相手は花嫁の父ですよー」

「ん?そうだった‼︎って、シワになって…」

「そんなに大事そうに抱えて寝るからです。代わりの物を持ってくるので、殿下はお急ぎください」



慌てて向かった来客時専用の間。



先に来るつもりが、寝過ごしてしまった…。



「やぁ、お仕事ご苦労様」

「遅くなり、申し訳ありませんっ…」

「いいんだよ。こんな大きな国では、仕事も山のようにあるんだろうから」

「寝てしまいました…」

「はははははははっ‼︎」



この人も、太陽が似合う人だ。



とても穏やかな国王と聞く。



軍事を持たず、平和でのんびりした国の国王は、なぜかニコニコしていた。