冷酷王子は子リス姫を愛でる

騎士としての振る舞いは皆無で、頬を膨らまして怒っている。



「終始、震えていた」

「えっ…」

「俺に怯えていた。だから、解放した」

「そう、か…。国王様が変な噂ばっかり流すからだ‼︎」

「まぁ、嘘の方が多いが、中には真実もある。全てを否定はできないだろ」

「そうだけどぉ…」



悲しそうな顔をするアレンに、書類の山を渡した。



仕事してくれ。



「彼女の部屋は、日当たりの一番いい部屋にしてくれ。白百合御殿だったか」

「?」

「太陽が、よく似合う」

「かしこまりました」

「ちなみに、その書類は宰相行きだ。で、こっちがやり直し。もう少し詰めろと、伝えてくれ」



俺は少し、休みたい。



両耳のピアスも、ヘソに開けたピアスも。



全部していても、やっぱりあの力には敵わない。



まだ体調がいいうちに、一眠りしておこう。



執務室のソファーに横になり、肌寒くて上着を体にかけた。



フワッと、いつもとは違う匂い。