冷酷王子は子リス姫を愛でる

細身だが、とても健康的。



「国では何をしているんだ?」

「お、お魚…捌いたり…料理を…少々…」



姫が料理を?



なんて変わったお姫様。



「食ってみたいな、お前の作った料理」

「で、殿下のお口に合うような立派なものは作れる気がしませんっ‼︎」

「はははっ、お前は顔に似合わず、言葉遣いが変わっている。それは、マリーナル独特の話し方か?」

「あっ、すみません…。いつも侍女のジョアンに叱られています…」



なんだろう、この雰囲気。



女、なのか?



俺が知る限り、女と言うものはニコニコして、俺の機嫌をとって。



こんなにコロコロと表情を変えたりしない生き物だと思っていたが。



おもしろい。



「目を、合わせないな」

「あっ、その…」

「私が怖いのだろう?」



そう言うと、ビクッと肩が震えた。



わかっていたよ、そんなことは。



早々に立ち去ってもよかった。



だけど、俺がここにいたいと、知りたいと。



そう思ってしまったんだ。