冷酷王子は子リス姫を愛でる

【アンドリュー】



小さくて、茶色い髪。



なんだか、リスのようだ。



スタイルもよく、目元のホクロが印象的な美人。



こんなにキレイな顔をしていたのか。



2度ほど会ったが、どちらも瀕死だったせいか、こんなにハッキリ顔を見たのは初めてだ。



カチャカチャと、フォークとナイフの音だけが響き、会話というものが続かない。



「うまい、か?」

「大変…美味しゅうございます」

「手が震えている」

「さ、寒いんです‼︎」

「そうか」



脱いだ上着を、小さな体にかけた。



キョトンとした顔が、やっぱりリスっぽいと思う。



「寒いのであろう?」

「いやっ、でもっ…殿下のお召し物を借りるなど‼︎」

「服は、誰が着ても服だ」

「だって‼︎王家の紋章っ‼︎」

「気にするな。誰も見てはいない」



珍しい髪の色と、黒に近い瞳。



リス…だな…。



それに、普通女にはない筋肉が、腕を引き締めている。