冷酷王子は子リス姫を愛でる

どんな方なのだろう。



冷酷無慈悲な人が、こんな花なんか送るだろうか。



「リーナ、王太子殿下は、どんな方です?」

「ステキな方だと思います。弟のルイ様をとても可愛がっておいでで。この前なんか、国民の税を引き下げたり、女性も働けるようにと、ドレスのブランドを立ち上げられて。あっ、兵士たち専用の食堂も、兵士の妻たちが優先的に働けるようにしたくださったんです‼︎」



そこから、なんだかリーナの『王太子様、すごいのよ‼︎講座』が夜中まで続き、半分聞いてなかったと思う。



お茶のせいか、グッスリ眠った翌朝、リーナが運んできた朝食は少量で。



「ジョアンさんが、少なめにと…」



ジョアン、私のお腹をコルセットでぎゅーぎゅーに締めるつもりだ…。



いつもは動きづらいので付けないのに。



嫌いなのにぃ…。



「お腹空いて、お腹なっちゃったらどうするの⁉︎」

「姫様たるもの、腹の虫は気合で押さえ込むもの‼︎」



そんなジョアンの自論に、ため息しか出なかった。