冷酷王子は子リス姫を愛でる

握った手に魔力を込めると、フッと握られた手の力が抜けて行く気がした。



どこかお悪いの?



そう思い、昨日いただいたお茶を勧めといた。



うわぁ…緊張した…。



「すごく整った顔をしているな、王子たち」

「へっ?そ、そうですね…」

「どうかしたのかい?」

「いえ、なんでもありません」



それからの記憶は、曖昧だ。



私が昨日怒鳴ったのが、あの第一王子だったのだ。



早く国に帰りたい…。



「まぁ、なんて品のない髪の色」

「あんな色に生まれたら、恥ずかしくて生きて行けませんわね」



なんて、陰口叩かれてもどうでもいい。



ひたすら怖い、王子が。



「ステキね、アンドリュー様」

「私は第二王子のリオ様がいいわ」

「婚約者に選ばれたらどうしましょう‼︎」



キャーキャー言ってるご令嬢の会話も、恐怖にしか聞こえなかった。



選ばれたいの?



怖くないの?