冷酷王子は子リス姫を愛でる

とても自慢の弟だ。



そして、私にだけ甘える姿は母性本能をくすぐられまくり、ついつい甘やかしてしまう。



「何が食べたいの?」

「イカフライが食べたいのです‼︎」



『記憶』から、鮮明に覚えていることがひとつある。



それは『食』に関してのこと。



きっと、前世の私は毎日料理を作っていたんだろう。



食材を見れば、いろいろなレシピが頭に浮かんでくるのだ。



王女が厨房に立つなんて、他の国では絶対ないことだろうとは思うけど…料理をしたい欲求には抗うことができない。



美味しいものが食べたいと、本能が訴えるのだから。



2年前から作り始めた『ショーユ』と『ミーソ』は、昔の記憶から私が欲してやまないものだ。



「シェフにパンをいただきましょう。卵を取ってきてもらえる?」

「はい、姉様‼︎」



ふふふっ、かわいい弟の胃袋は姉である私がガッツリ握っているのよ。



私のかわいい弟の嫁の座につきたい令嬢達、こんな小姑がいたら大変ね。