確かに父は若くない。



子どもに恵まれず、やっと授かったのが俺だったわけだし。



そう考えると、俺は幸せ者だな。



こんなにも早く我が子に会うことができたのだから。



「リオが結婚してからになるだろうな」

「幸せなことばかりですね」

「あぁ、最高だ」



ここ最近のシュナウトはいい報告ばかりだ。



これもキャシーが来てから。



女神なのではないか?



「あっ、目が開いたっ‼︎えっ…グリーン…?」

「あぁ、俺も驚いた」

「魔力が強いということ…?苦労しないかしら…」

「大丈夫だろ。リュークはなんの魔法が使えるのだろうな」



ん?



この魔力の強さは…もしや俺ではなくてキャシーの遺伝…?



忘れかけていたが、キャシーは4属性の魔法が使えるのだったな…。



「光の力が遺伝してくれていたら嬉しいな」

「そうですか?使い道、あまりないのですよ?得体の知れない魔法だし…」



いやいや、お前の治癒は普通じゃないんだぞ…。