冷酷王子は子リス姫を愛でる

体調の悪さが、妊娠の実感をくれる。



私、ちゃんと正妃としての務めを果たせるのね…。



「男でも女でも、どちらでもいい。無事に産んでくれ…」

「はい、命がけで守ります」

「いや、お前の命はかけてほしくないな…。キャシーがいちばん大事なのだから。何もできないが…俺が命がけで守るから」

「ふふっ、わかりました」



その言葉だけで嬉しいの。



そばにいて、こうして喜んでくれて。



私はなんて幸せ者なのだろう…。



「父上に話してこなければな」

「はい、お願いします」

「キャシーはこのままずーっと寝ててくれて構わない」

「えっ、それはちょっと…」

「今が大事なのだと、医者も言っていたではないか。何もせずに大人しくしていて欲しい」



これはアンドリュー様の過保護が助長されてしまいそうな予感…。



「あの、普通に生活するぶんには…」

「大事な時期だ。お前に何かあったらと思うと…仕事が手につかなくなりそうだからな」



はい、リチャード並みのスピードで過保護も急成長…。