アンドリュー様がここへの出入りを許してくれたのはどうしてなのかわからない。



ここでは何も口にしないことと、ファーガス隊長が時間のある時とか、約束事はあるけれど…。



だけど、笑ってくれたから、きっと大丈夫なんだと思う。



諦めて、他のことで気を紛らわせていたけどうまくいかなかった。



私はこういうことが、好きで好きでたまらないんだと思う。



もし、王女に生まれていなければ、きっと食堂で働いていたに違いない。



「キャサリン様、リチャード様が戻られたようです」

「リチャードが⁉︎ここもひと段落したし、すぐに行くわ‼︎」



リチャードが、学校からひと月ぶりに帰ってきた。



急いで着替えて、向かったのはリチャードがお世話になっている部屋。



「リチャード‼︎」

「姉様、ただいま」

「お、かえり…」

「あっ、もしかしてビックリしてます?なんだか身長が急に伸びてしまって」



えっ。



ひと月よね?



背は元から高かったのに、どうしてそんなに急成長してるの?



それに、腕とか太くなって…男になっちゃった…?