冷酷王子は子リス姫を愛でる

そうでなければ、こうして抱き上げることもできなかった。


第二王子のリオとは、残念ながら触れ合うことはできない。



リオは風の属性を持っているから。



「僕は、リオ兄様とアンドリュー兄様の間に立つんだって、アレンが言ってました」

「そうだな。手でも繋ごうか」

「いいのですか⁉︎」


頷けば、ギューっと抱きつかれた。



頭を撫でて、アレンが置いていったクッキーを差し出す。



「失礼しますっ‼︎こちらにルイ様…いたぁ‼︎探しましたよ‼︎」



どうやら、誰にも言わずにここに来たようで、ルイに付いている執事が慌てて飛び込んできた。



「悪いな、ルイと遊びたかったんだ」

「殿下はそうやってルイ様を甘やかす‼︎この前だって…」



小言が始まったが、ルイはクッキーに夢中で聞いていない。



頭に小さなキスをして、部屋に戻るように言うと、素直に執事の元へ行き、満面の笑みで手を振って部屋を出ていった。



癒されたな…。



俺の服がクッキーの残骸で汚れてしまったが。



何者にも変えがたい、俺の愛する弟だ。



母親は違えど、血を分けた兄弟。



できることなら、やりたいことをやらせてやりたい。