冷酷王子は子リス姫を愛でる

王立の学校に通うのは、貴族の子どもが多い。



俺も行ったし、アレンもリオも通った。



俺とリオは『王子』という肩書のおかげで虐められるなんてことはない。



アレンもいいところのお坊ちゃん、さらにこの国の宰相の息子と来れば、誰も楯突いてくるわけがない。



主にイジメられていたのは、下級貴族の子息や令嬢だったのだ。



そういう階級制度は気に入らないのだが、この国の政治的なものでは役に立つので廃止できるかと聞かれれば…現段階ではムリだろう。



「ジェードを呼んでくれ」

「今連れてきます」



しばらくして、久しぶりに見るジェードは連れてきた頃よりも大人しく、そしてキレイになった。



灰色の耳がピクピクと動き、尻尾がパタパタと揺れている。



感情の隠し方が下手なやつだな…。



「頑張っていると、キャシーが褒めていたぞ」

「とんでもないっです‼︎僕はまだまだ未熟者なので、リチャード様からいろいろお勉強させてもらって…?いただいてるのですっ‼︎」

「はははっ、たしかに頑張っているようだ」



手招きをすると、首を傾げたまま寄ってきた。