冷酷王子は子リス姫を愛でる

俺に触れて平気と言うことは、火属性か?



だけど、治癒魔法は主に水属性が使う魔法。


それ以前に、あんな小国の姫が扱えるような魔法ではないんだ、治癒の魔法というものは。



そして、俺を蝕む『闇』の力まで薄まった。



王宮魔導士より、遥かに優秀な魔導士か?



考えても結論には至らず、夜はパーティーだというのに執務に励む。



コンコンっとノックが聞こえ、可愛い弟が顔を出した。



「兄様、お仕事忙しいですか…?」



まだ3歳の弟が、ピョコッと顔を覗かせる。



ドアから出た弟の顔は、なんだかソワソワしてるように見えた。



「どうした?ルイ」

「兄様にお見せしたくて…」

「なにを?とりあえず入ったらどうだ?」

「へへっ…」



照れた顔をした弟のルイが俺に見せたかったのは、新調したばかりの衣装だった。



王族だけが着ることの許される、ユリの紋章が入った正装。



「似合うな」

「初めてです、兄様とお揃いです‼︎」



可愛いやつだ。