冷酷王子は子リス姫を愛でる

体が弱かったせいで、そんなに長くは出歩けなかったアンドリュー様は、今じゃ健康体。



だから行くんだと。



「さすがに、長いです…」

「すまない。先月雷による山火事があり、家や仕事を失った者が多いと聞いた。元から裕福な国ではないのだ。なんとか、立て直す策はないものかと、ずっと思案してきたのだが、やはり現地に向かい己の目で現場を把握しておきたい」

「そう、ですか…。気をつけてくださいね?」

「まぁ、俺は飛べるからな。こっそり夜這いにでも来るよ」



へっ?



1ヶ月丸っと会えないと思っていたのにソレ?



私の悲しんだ心を返してもらいたいんですが…。



卑怯な人。



でも、好き。



「さて」

「寝ましょう。疲れました…」

「ん?あぁ、寝ててくれ。勝手にする」

「は…?」

「足りない、キャシーが」



ねぇねぇ、今終わって落ち着いたばかりですよね?



やっぱり私を殺す気なんだ…。