冷酷王子は子リス姫を愛でる

【アンドリュー】



今まで生きてきて、こんなに体が楽になったことがない。



昨日、今日のパーティーのために寝ずに仕事をしていた。



体調は最悪で、どこかで発散しようかと思ったらあまりの具合の悪さに動けなくなって壁伝いにへたり込んだ。



いつからいたのかわからない女が慌てて飛んできて、初めはメイドだと思っていたら、見たことのない顔で、さらに珍しい髪の色をした女がいた。



あの女は俺に触り、さらに高度な治癒魔法をかけたと言った。



あれは治癒ではない。



何度か受けたことのある治癒の魔法の感覚は覚えている。



傷が治るとか、病気を抑えるとか。



それが治癒だ。



なのに、あいつは俺の中に溢れる魔力を…軽くしたと言ったらいいのだろうか。



とにかく、スーッと体が楽になった。



いつもなら痛む頭が、今日は痛まない。



「失礼します」

「わかったか?アレン」

「わかりましたよ。あの目立つ髪の色。マリーナル王国の第二王女、キャサリン様です」



マリーナル…。