冷酷王子は子リス姫を愛でる

疲れ果てて眠った次の日、朝から豪華な朝食が用意された。



「美味しい‼︎」

「ふふっ、キャサリン様は素敵な方ですね。メイドにお礼を言ったり、謝ったり。あなたのような方が、この国の王妃様になれば、笑顔が増えることでしょうね」

「ブッ‼︎」



メイド、リーナの言葉に吹き出すと、ジョアンに鬼のように睨まれた。



あぁ、また雷が落ちる…。



「そ、そんなことないわ。私は小国の姫よ。結婚したって、王太子殿下にはなんの得もございませんもの」

「そうでしょうか。この国の利益なんて、考えてらっしゃらないと思いますが」

「どうして?」

「だって…すでにこの国以上に繁栄してる場所はございませんから」



へっ…?



そう、だよね…。



相手の国に利益はあっても、この国に利益はない…?



と、すると。



「誰でもいいってことですの⁉︎」

「えっと…はい…」



でもまぁ、私なんかあえて選ばないでしょ。



今日集まる令嬢やお姫様たちは、うちの国よりずっと都会的だもの。



こんな田舎の姫…まぁ、姫と呼ぶのもおこがましいくらいの立場の私なんか相手にされるわけないわ。