冷酷王子は子リス姫を愛でる

頭を下げて部屋から出る。



外で待っていたアレンは、何も言わずに俺の後ろをついてきた。



なんで、今更…。



とにかく、涙が溢れて止まらなかった。



話もせず、関わりも持たず。



関心がないのだと。



俺が怖くて、嫌いなのだと。



ずっとそう思っていたのに…。



俺は信じられて、守られていた。



そして、愛されてもいた。



スッと差し出されたハンカチ。



「どうぞ」

「恥ずかしくてキャシーには会いたくないなっ…」

「キャサリン様ならデイジー様に捕まってるみたいですから。で、友として相談に乗ってもらいたいことがあります、殿下」

「執務室で」



帰ったばかりだというのに執務室に入った。



スッキリした…。



俺って涙が出るのだな…。



「陛下にはジェードのこと許可してもらいました?」

「あぁ、好きにしろと」

「よかった。で、俺の話」



相談なんて珍しい。