冷酷王子は子リス姫を愛でる

死んでしまったのだろうか…。



「嫉妬に狂ったテレサは、ティナに呪いをかけたのだ」

「呪い…?」

「自分の命と引き換えに、悪魔を腹の中の子に乗り移らせるという」



それが俺ってこと…。



全てわかった。



「そういうことだったのか…」

「止めることができなかった。ティナは、悪魔を生んでしまえば、この国が危険にさらされると、何度も城を抜け出そうとしていたな…」

「その方が、あなたにとっても都合がよかったのでは?」

「産んでほしいと願ったのは、私なのだよ。愛するティナの子どもなら、どんな子でも愛する自信があったからな」



だけど、俺を孕っている体はどんどん俺の魔力によって衰弱して行った。



元から体は強くなかった母が、ギリギリのところで産んだのが俺だと。



「何とか1年は頑張ってくれたのだが…ダメだったのだ…」

「それで、俺も可愛くなくなったと?」

「違う。似ているのだ。ティナに。その目の色が、顔立ちがティナなのだ…。辛かったのだ…ティナを失って、お前を愛し、失うことが…」



俺の魔力が強すぎることで『長くない』と産まれたときに聞かされていたのだと。