冷酷王子は子リス姫を愛でる

ひとりで会いにきた父の部屋。



ここには滅多に来ない。



「ただいま戻りました」

「あぁ、何事もなかったか?」

「ひとつ」

「なにがあった」

「ハーフ獣人の子どもを買いました」

「ソレをどうするつもりだ。奴隷にでもするというのか?」

「学ばせ、鍛え上げ、誰にも文句を言わせないくらいの立派な男に育てあげます。少しでも差別がなくなるように、ハーフの希望になるようにと」

「反対すると言ったら?」

「陛下には…死んでもらいます」

「…………わかった。好きにするといい」

「ありがとうございます」



ほら、俺に怯えている。



こうなることは、俺が小さな頃から予想していたはずなのに。



「その左目は、なにがあったのだ…」

「陛下が恐れていることが、起こったのではないでしょうかね?」

「アンドリュー…」

「私はこの大陸をよくすることしか考えていませんよ。そんなに怖がられてしまうと、息子心が傷つくのですが」

「すまな、かった…」



初めて、謝られた。