冷酷王子は子リス姫を愛でる

陸に着いたら着いたで、馬車見てとりあえず吐いた。



今からまた馬車かと思うと…。



「キャシー、寝てしまえ」

「はい…」

「さすがに馬車での瞬間移動はバレそうだからな」



何かあったらすぐに対応できないしと、アンドリュー様は横になる私の頭を撫でながら言った。



寝る、移動は寝るっ‼︎



寝て、起きて酔って。



酔って、寝ての繰り返し。



「ジェードは…?」

「アレンとリーナと一緒だ」

「どうなさるおつもりなのですか?」

「ハーフの獣人がどんな扱いをされているのかは、気になっていたのだ。ジェードには、目標になってもらう。アイツがハーフに希望を与え、蔑まれていい存在ではないことを、皆に知らしめてもらいたいのだ」

「そんな…大それたことを…?」

「俺は将来、ジェードをシュナウトの重要なポジションに着けるつもりだ。そのための教育を、帰ってからみっちり叩き込む」



差別をなくすためにと、今から計画しておくんだって。



すごいです、アンドリュー様…。