とにかく、連れて帰ると言うので、今晩は一緒の部屋で眠ることになった。



「まずは、腹ごしらえだな」

「えっと、なんて呼べばいいのかな?名前、教えてくれる?」



フルフルと首を横に振った後、『29番』と言った。



名前なんか、忘れてしまったと。



「なら、アンディがつけなきゃ」

「俺か⁉︎」

「だって、アンディが連れてきたのですよ?ご主人様…?なのでしょう?」

「そうだな…。まぁ、夕食を取りながら考えるか」



3人でやって来たのは、近くの大衆食堂。



なんか、とっても安いの。



まるで、マリーナルの定食屋さんみたい。



「何を頼めばいいのかわからん…」

「えっと、ここはクラゲクラブのトマト煮込みと、凶悪鳥の香草焼きがうまい…」

「食ったことがあるのか?」

「ある。客が残したやつ」



それは、捨てられていたもの?



お店に入って食べるのは初めてだと。



うん、たくさん食べるといいよ。