冷酷王子は子リス姫を愛でる

魔法をかけ終わると、荒かった呼吸が落ち着いていた。



「よかった」

「お前…なにを…」

「た、ただの治癒魔法です‼︎ご、ごめんなさい、勝手なことをしてしまって…」



謝った私に、その人はただ、目を丸くしていた。



うわっ、よくみるとものすごくカッコいい。



ただ、とても多いピアスの数。



パッと見ただけで、両耳に10個はあるかも。



も、もしかして怖い人…。



「アンディ‼︎」

「……………」

「大丈夫か⁉︎」



放心してるの…かな…?



お知り合いが来たようで、ホッと一安心。



「あの、なんだか具合が悪そうだったので…少しだけ治癒をしました。このお城に詳しい方ですか?」

「えっ?あっ、えぇ、まぁ…」

「お部屋への戻り方が分からなくて…」

「それなら、そこを曲がれば見回りの兵士がいるので、案内してもらうといいですよ」

「ありがとうございます‼︎お大事にしてください」



やっとお部屋に帰れる‼︎