冷酷王子は子リス姫を愛でる

いるだけで周りを幸せにする力を持っている。



俺やルイ、リオにサネル。



少なくとも、俺の周りは明るくなった。



「アンドリュー様‼︎見てみてっ‼︎おっきな貝‼︎」

「それをどうするのだ?」

「焼いて、食べる‼︎」

「豪快だな」

「それがバーベキューの醍醐味ですから‼︎」



そのキラキラした輝きを、俺は何に変えても守っていきたい。



ここへ来て、海や自然、新しい友人に触れて、キャシーの心は少しでも穏やかになっただろうか。



俺の正妃として、影で苦労していることはさりげなくリーナに聞いている。



陛下の妻たちからの嫌味や、マリアンヌから向けられる敵意の目。



慣れない公務に、自由なんてものはないようなもの。



それを嫌な顔せずに、愚痴もこぼさない。



俺に気をって言わないことは、ちゃんとわかっている。



だから今くらい、楽しませてやりたいのだ。



「アンディ‼︎」

「ん?」

「ターシャが今夜、一緒に過ごしたいって…」

「よかったではないか。しっかり、気持ちをぶつけてこい」



よかったな、サネル。