冷酷王子は子リス姫を愛でる

【アンドリュー】



海で遊んで、陸に上がるとキャシーが提案をしてきた。



「バーベキューをしませんか⁉︎」



バーベキューとはなんだ?



全員ぽかんとしていると、キャシーは説明を始めた。



「火を起こして、海の物やお肉なんかを焼いて食べるのです‼︎」

「ここで、か?」

「はい‼︎マリーナルにいた頃、よく漁師さんたちとやっていたのです‼︎」

「城を抜け出して…?」

「うっ、はい…。で、でもっ、とーっても美味しいのですよ‼︎」



どうやらこちらの漁師もそんなことをしているようで、アレンやリーナが、リッカーのメイドたちと忙しなく準備を始めた。



それを見て手伝おうとするところがキャシーっぽい。



まぁ、リーナに止められていたのだが。



「キャシーは不思議な人ね」

「あぁ」

「彼女と話していると噂で聞く悪魔のような王太子殿下の奥さんだなんて思えなくて。幸せそう、なのよね…」

「キャシーの気持ちはわからんが、俺はキャシーに出会えて幸せだ。できれば、アレンやサネルのような友にも、こんな気持ちになってもらいたいのだが…?」

「ちゃんと、サネルと話します」

「それがいい。幸運を」

「ありがとうございます、アンドリュー王子」



すごいな、キャシーは。