冷酷王子は子リス姫を愛でる

広い庭にある東屋に、キャシーとターシャはいた。



ふたりできれいな色の飲み物を飲んで、楽しそうに語り合っている。



「キャシー」



そう声をかけると、目を向けたキャシーの目がキラキラと輝いた。




な、なんだ?



「アンドリュー様、どうしたのですか⁉︎」

「なにが、だ?」

「その衣装、サネル王子と同じではないですか‼︎」

「あぁ、暑すぎたので、借りたのだ」

「カッコイイ…」



今それはやめてくれ。



毎日一緒に寝て、あんなことが2度とないようにと手を出すのを控えているのに。



それに、雰囲気の最悪なサネル夫妻がいるのだ。



「キャシーも着て見る?そのドレスよりは涼しくなると思うけど」

「いいの⁉︎嬉しいっ‼︎ターシャとお揃いね‼︎」



同じ立場の者同士、気が合ったのか仲良くなっている。



蚊帳の外のようなサネルは、キャシーと着替えに行ったターシャの後ろ姿を苦笑いで眺めていた。