冷酷王子は子リス姫を愛でる

残忍な王子で通ってる俺に、遠慮なく触れてくるヤツなんかほとんどいないので、それは助かってる。



「サネル様、ターシャ様はただ今キャサリン様とお話中とのことで…」

「会わないって?」

「えぇ、まぁ…」



そんな報告を、ため息付きで聞いたサネルが、なんだか不便に思えた。



まだ、関係の修復はされていないのだな…。



「案内してくれないか?目覚めたキャサリンの顔が見たい」

「えぇ、案内いたします」

「サネル、一緒に歩こう」



こうでもしなければ、会いに行けないのではないかと思い、サネルは娘たちをメイドに託して俺と歩き出した。



なぜそんなに嫌われているのだろう。



サネルは悪いやつではないし、こんなにターシャのことを思っているのに。



それに、『関係の修復』というくらいだから、元は仲が良かったんだと思うのだが…。



「今日はこのままここで過ごして、明日はこの国のいちばん大きな街を案内する?」

「あぁ、楽しみだ。海にはどうやったら行ける?」

「この城の後ろがプライベートビーチになってるから、好きに行っても良いと思うけど」



キャシーに、海を味わせてやりたい。