冷酷王子は子リス姫を愛でる

夏用のドレスに着替え、向かったのは広いお庭。



「キャサリン様‼︎ようこそおいでくださいました‼︎」

「すみません、船酔いが酷くてご挨拶が遅れてしまいました」

「いいのですよ、そんなこと。私なんてほとんど寝込んでいましたし」



ターシャ様は、やっぱりいい人なんだと思う。



東屋のような場所は、足元に水が流れていて、そこに足をつけると涼しくなるそうだ。



ドレスを汚さないように足を水の中に入れたら、冷たくて気持ちがいい。



「素晴らしいですね、最高です」

「私がわがまま言って作らせたのですよ」

「そうなんですか。足だけ水浴びしてるみたい」

「凍結術が使える魔導師に、たまに氷を入れてもらうと、もっと気持ちいいのです」



それ、私…できますよね?



凍結術は、お魚の鮮度を保つために必死で覚えたのだ。



食に対する私の執念に、魔法を教えてくれた宰相は苦笑いしていたけど。



どうやら、上位魔法らしい。



「どれくらい、凍らせればいいのでしょう」

「でき、ますの⁉︎」

「お恥ずかしながら…」



所々を凍らせると、さらに冷たくて気持ちがいい。