冷酷王子は子リス姫を愛でる

フィンのことは、アレンには伝えてある。



『小さな頃によくフィンと遊んだと言っていたのは、そのことだったのか…。夢の話だと思っていたのに…』



と、驚き半分、納得半分といったところだった。



俺が忘れていただけ。



フィンの力を外側から押さえつけた時、その記憶も一緒になくしてしまっていたのかもしれない。



「どうしたらいいものか…」

「フィンみたいに意地悪な人はイヤ」

「なんか、若干反省しているような気もするのだ…。見せられるものなら見せたいくらいなのだが…」

「アンディ、最近フィンのこと好きでしょ…」

「まぁ、俺なのだからな…」

「私はイヤ。あんな最中に出てこられたら、誰だって怒るわ」

「そう、だよなぁ…」



お前のお気に入りの姫様は、どうやらご立腹のようだ。



残念だな、フィン。



「明日の予定はどうなっている?」

「えっと、ヤング伯爵夫人?とお会いして、午後からは兵士さんや騎士さんに顔見せ?」 

「兵士達にお前の姿を見られてしまうではないか」

「見られたら困るのですか?」

「困る。俺のキャシーが減ってしまう」

「減りませんから…」



またキャシーのファンが増える…。