冷酷王子は子リス姫を愛でる

キャサリンの魔力をギリギリまで奪ってしまった失態は、もうおかさない。



さすがにピアスや陣のことまで頭になかったわけで…。



キャサリンと触れ合うときは極力外そうと思っている。



全て外しても、俺の体は大丈夫なような気がしてるのだが…。



これを全て外したら、フィンに乗っ取られてしまいそうでできない臆病な俺がいるのだ。



「お帰りなさいっ‼︎」

「あぁ、ただいま」



チュッと控えめなキス。



魔力が回復してから、毎日こうして笑顔で出迎えられている。



一緒に夕飯を…なんて、時間が合わずにムリなのだ。



俺が部屋に戻る頃には、キャシーは寝る支度が整っている状態。



今はキャシーの弟のリチャードと、仲良くなったルイとの3人で食事を取っていると言っていた。



キャシーの父から、息子を託されてしまったのだ。



『リチャードは僕と違って優秀でね。こちらで少し預かってはくれないだろうか』と。



どうやら、息子に世界を見せたいようだ。