冷酷王子は子リス姫を愛でる

【アンドリュー】



結婚式の前にリオはマリーナルへ行き、ショーユの工場ができる前に魔導師と交換で職人を連れ帰った。



今日はその工場の見学だ。



「ずいぶん早く出来上がったな」

「兄上が連れてきたチンピラ、何気に腕が良かったみたいでさー」

「あぁ、あの時俺とアレンに絡んできたヤツらか」

「そうそう」



キノコを買った帰り道で絡まれたヤツらを返り討ちにした。



アレンに正座させられて『金がない、働き口がない』と、だから身包みを剥がして金に変えるのだと言っていた。



『働き口なら紹介してやる。その代わり、逃げ出したり裏切ったら…』



と、脅しをかけた後に素性を明かしたら、真っ青な顔でこの国についてきたのだ。



情報屋にでもしようと思っていたら、以前は大工職をしていたというので、建設中のショーユ工場を任せることにした。



「王子‼︎見事なもんだろ?」

「あぁ、仕事がなかったなんて、嘘のようだな」

「昔は仕事があったが、景気が悪くなってからめっきりだったんだ。嫁と子どもにも愛想尽かされるし。やっぱり、働いた金っつーもんはいいもんだな」

「それはよかった。で?その言葉遣い、いつになったら正すのだ?私を誰だと思って話しかけている」

「王子は王子だろー?気にすんな、はははははっ‼︎」



よくもまぁ、こんなに笑っていられるもんだ。