まさか新婚1日目にしてこんなおかしなことになるとは…。



困ったような、どうにかなるような、変な気分。



一緒にお風呂に入って、湯船で抱きしめられ…。



「な、なんで一緒にお風呂にっ⁉︎」

「なにも言わなかっただろう?いいのかと思ってな」

「おかしくないですかっ⁉︎」

「なにがだ?夫婦仲がいいと、子どもも伸び伸び育つものだぞ?」

「子どもっなんて‼︎でき…てないですよね?」

「さぁ?それはわからないな。俺はいつでもいいのだ。お前の分身が、可愛くないはずがない」

「そう、ですか…。アンディがそんな調子だと、魔王のことなんかどうでも良くなっちゃいます…」

「あぁ、どうでもいい。お前が止めてくれるのだろう?」

「もちろんですっ‼︎」



そうだ。



私の話もしておこう。



私の、たぶん前世の記憶のこと。



「だからお前の作るものはこの世界にないものばかりだったのか…」

「頭がおかしい子だと思われたくなくて黙っていましたが…アンディが体の中に魔王を飼ってるし、なんか、お揃い?」

「ははっ、おかしな夫婦になってしまったな」



でも、運命のように感じない?