冷酷王子は子リス姫を愛でる

別れで悲しむ姿を見たくなかったし、帰りたくないと言われたくなかっただけだ。



俺はこうして、キャシーをこの城に閉じ込めてしまうのだろう。



できれば、誰にも見せたくないのだから。



「ショーユを国王から預かって来たぞ」

「わぁ‼︎やっぱり明日はキノコの炊き込みご飯にしましょう‼︎アンドリュー様も召し上がられますか?忙しいなら、おにぎりにして届けていただきます‼︎」

「おにぎり?」

「まぁ、食べてからのお楽しみということで」



もうキノコはいいだろう?



俺にも構ってくれないか?



「これは明日、キャシーの部屋に届けさせる」

「お願いします」

「で、俺は疲れているのだが」

「ベッドに入りますか?」

「お前の力がほしい」

「そ、れは…あっ‼︎そうだった‼︎」



プクッと膨れた頬。



キノコで喜んでいたのに、今度はどうやら怒っているらしい。



やっぱり、リスにしか見えない…。