冷酷王子は子リス姫を愛でる

暑くなった顔を手で抑えると、アンドリュー様は後ろの2人に目をやった。



「マリアンヌ、デイジー、後で来てくれ。渡したいものがある」

「「かしこまりました」」



そう言ったアンドリュー様に頭を下げたデイジー様は鼻息が荒いんじゃないかと…。



これは『殿下からの呼び出し』に興奮しているのではなく、きっと今しがたの私とアンドリュー様のやり取りに対してだろう…。



わかってきた、デイジー様が…。



いろいろとやることがあると、アンドリュー様がこの場を離れ、サネル王子とターシャ様も部屋に向かわれた。



「あなただけ呼び出されないなんて、不便ね」

「あっ、そうですね…」

「ふっ、ざまぁみなさい」



どうやら、アンドリュー様のお呼び出しが相当嬉しいようだ。



よかったですね、マリアンヌ様…。



ドレスを翻し、颯爽と立ち去った。



「きききき、キャサリン様っ‼︎」

「デイジー…様…」

「聞こえてしまったわっ‼︎なに?もうそういういやらしいことをする仲になっていたのね⁉︎」



いや、してませんって…。