冷酷王子は子リス姫を愛でる

優しく微笑まれてる…。



それだけで、出発前のキスを許してしまいそう…。



「何事もございませんでしたか?」

「まぁ、ないこともなかったが…、うまく丸め込んだよ。ただいま、キャシー」



引き寄せられて軽いハグ。



アンドリュー様の匂いがする…。



お風呂上がりとは違って、爽やかさに甘さもある。



いつもの、アンドリュー様の匂い…。



「どうした?」

「いえ…」



会いたかったんだなって、今更実感している。



寂しかったんだ。



それに気がつくと、顔が赤くなって…言葉が出てこない。



「お体は、大丈夫でした?」

「問題ない。お前の凄さを実感した。あんな短いキスひとつで、まだお前の魔力を感じる」

「んなっ‼︎」

「ははっ、今夜、一緒に過ごしたいのだが?」



言葉にならなくて、でも、私も離れたくなくて…小さく頷いた。



また、一緒に眠るのかな…。



「今度はそのまま眠れるようにドレスは脱いでくるといい」



耳元でそう、囁かれ、頭が混乱する。



私、絶対顔が真っ赤だ…。