冷酷王子は子リス姫を愛でる

夜はサネルとこの地で作られる酒を飲んだ。



「透明とは、恐れ入るな」

「米から酒ができると、キャシーが言っていたのはこれか。ワインよりもアルコールが高い気がするが、うまいものだな」

「いいよなぁ、アンディは。あの姫様と相思相愛の仲なんだろ?」

「たぶん、な。サネルはそうではないのか?」

「俺の片想いだ。勝手に惚れて、勝手に嫁にしたのはいいが、側妃に先に子どもができてしまったら、なんだか冷たくなってしまって。シュナウトの旅に連れてきたのも、関係の修復をしたかったってわけ」

「子ども…」

「こう見えて、2人の姫のお父様だから、俺」

「側妃に、か…」

「まぁ、仕方ないじゃん、俺たちみたいな立場のヤツは。それも義務っての?まぁ、娘たちは可愛いんだけどね。俺は一度に何人も愛せる人間ではないから。心がやられる…」



そんな状態が3年以上続いているとのことだった。



側妃との間に子どもなんて、できるのだろうか…。