冷酷王子は子リス姫を愛でる

いつも笑っていて、なんでも受け入れるように見えて。



腹の中が探れない。



「単刀直入にお聞きしたい」

「なにを、だね?」

「どうして小国、しかも島国でありながら、ここまで平和なのかを」

「そうだね、しいて言うならば…他に興味を持たせない。争って、なんの利益にもならない。民は自分たちの生活ができれば、それ以上は望まない者が多いのだよ。なんの国益もなければ、攻め込まれることもないのだ」



確かにそうだ。



なんの利益にもならない戦いで、ムダに兵を失うならば、強者に挑み、大きな利益を得たいと思う。



逆をついたと言うべきか。



その考えは俺にはなかった。



生まれた場所が、争い事が溢れる地域。



勝たなければ、何も守れない。



そんな環境にしかいたことがなかったせいか。



「あなたの考えは尊敬に値します。さすが、キャサリンのお父上だ」

「はははっ、争いでは何も生まれないのだと、僕は思っているだけだよ」



忘れないように、その言葉をしっかり胸にしまった。