冷酷王子は子リス姫を愛でる

私を着替えさせるのは一苦労だったと、グチグチ言われたけど…。



そのままにしてくれてよかったのにと言ったら、『どこの眠り姫ですか』と、冷たく言われた。



あの時ほど、リーナを怖いと思ったことがない。



リーナが食材を持って来てくれて、ジョアンは土鍋を調達してくれた。



次の日はキッチンにある火の魔法石に力を溜めて、テーブルにセットする。



食材の下準備も終わった。



よし、これでバッチリ。



「失礼いたします。デイジー様がお見えでございます」

「お通ししてくださる?」



やって来たデイジー様は、用意されているテーブルの上を興味津々で見ていた。



「どんなものを食べさせていただけるの?」

「今日は、チーズフォンデュです‼︎」



ふたりで土鍋を囲み、熱々を笑いながら食べる。



デイジー様は、私のことをどう思っているのだろう。



「デイジー様」

「はい?」

「私は邪魔な存在では?」



これは、私がやらなきゃいけないことだ。