まさか、アンドリュー様が…?



「だから、前にも言ったじゃない‼︎私にはキャサリン様の幸せが大事だと‼︎」



嬉しい、でも、悲しい。



そんなジョアンの表情。



いいの。



私から離れても、大丈夫なの。



「ジョアン、私の幸せに、あなたの幸せも含まれてるって、わからないの?」

「キャサリン様…」

「主人としての命令です。自分の気持ちに正直になりなさい、ジョアン」

「そんなっ…………わかりました。結婚のお話、お受けします」



やったぁ‼︎



これでジョアンにも春がやって来るのね‼︎



お父様にも報告しなきゃ‼︎



「ジョアンはマルコの家から通いでいいわ。私には信頼できるリーナがいるもの」

「私が不要ですか…?」

「ううん、ジョアンは必要よ。だって、私の第二の母ですもの」

「キャサリン様っ…」



涙を流したジョアンだったけど、それは幸せの涙だった。



アンドリュー様に、お礼を言わなくちゃ。