冷酷王子は子リス姫を愛でる

兵士の訓練場で、魔力を放出する。



俺にとっては微量の魔力でも、普通の人間にしてみれば膨大らしい。



前回の放出で壊してしまった兵士の訓練場をさらに壊す。



火を出し、壁やフェンスを粉々に吹き飛ばした後、全てを灰にするほどの熱を加えた。



「見事なまでの更地になりましたね」

「あぁ、調子が戻った。仕事をする」



父である国王は、俺の力と俺の死を恐れている。



俺を王位継承から外せば、いつ自分が襲われるかと。



自分の懐に入れておけばいいと、そう思ってるに違いない。



俺は王妃の子どもではなく、側妃の子どもだ。



なのに、継承権一位なのはこの力のせい。



わかっているが、なんとも思わない。



この力をどうにか役立たせることができるなら、それはそれで俺の生きる意味だ。



「アレン、ピアスを増やす」

「いやいや、もう穴開けられないですよ」

「魔力の量が増えてきている。自動放出しないと、寝てる間に死にそうだ」

「それは困ります。では、少し調べてみましょう」



俺の両耳にはピアスがたくさんついている。



魔力を吸い取る石をピアスにし、常に身につけている状況だ。