冷酷王子は子リス姫を愛でる

何も言わずに抱き合っていたら、なんだか俺に預ける体重が重くなった気がした。



ん…?



「スースー…」



寝てる…?



静かに体を離すと、キャシーの目は完全に閉じていて、寝息まで聞こえる始末。



「酒…か…?」



幼さが残る寝顔にまたキスをして、ベッドまで運んだ。



ドレスは…どうするのだ?



部屋の外で待機しているアレンに声をかける。



「キャシーが寝てしまったんだが…」

「えっ?殿下の部屋で、ですか?」

「あぁ…。どうしたらいいのだ?」

「リーナを呼んで来ますから。殿下、失礼」



ハンカチを取り出したアレンに口の端を拭かれた。



まさか…。



「ワインだ」

「ピンクいワインねぇ…。では、殿下はしばしお楽しみを」



ニヤニヤするアレンに、顔から火が出そうな俺。



悪いことをしているわけではないのに、無性に後ろめたい気分。



苦笑いしか出ない…。