冷酷王子は子リス姫を愛でる

俯いているヒマなんかなく、顎の下に手を入れられてしまえば、強制的に殿下と目が合う。



「キス…するのですか…?」

「あぁ…」

「逃げても?」

「逃げられるならな」

「ムリ…ですよね?」

「時には諦めも肝心だ」



チュッと頬に柔らかい感触。



前にも一度されたけど、これだけで頭が沸騰しそうになる。



終わりかと思えば、オデコに、目に。



いろんな場所に口付けられる。



「キャシー…?」

「は、い…?」

「拒まなくていいのか?」

「拒む…」



イヤじゃないと思ってしまっているの。



むしろ、ゾクゾクする。



「殿下は…イヤじゃないのですか…?」

「なにが?」
 
「私みたいな…田舎娘が相手ですよ?」

「お前は美しい。可愛いし、俺の心をかき乱す。お前が自分を否定すると、俺も否定されてる気分になるからやめてくれ。お前以外、他はいらない。愛してる、キャサリン…」



心臓を撃ち抜かれた気がした。