冷酷王子は子リス姫を愛でる

注がれた分だけ飲み干して、後は遠慮させてもらった。



さて、本題に入ろう。



「侍女のことなのですが…」

「スパイ疑惑でも?」

「違います‼︎結婚を申し込まれたのに、私の世話があると断ってしまったのです…。私の幸せが優先だと」

「それがその侍女の考えなのだろう?いいのではないか?」

「ダメなんです‼︎ジョアンももう40を過ぎています。これを逃したら、死ぬまで幸せになれないかもしれないと思うと…」



ジョアンのことを殿下に相談した。



私の髪をクルクルと指に巻き付けながら、楽しげに聞いてくれている。



「キャシーが幸せに、か」

「はい…」

「ならば、既成事実でも作ってしまうか」

「ふぇっ⁉︎」

「婚約が成立しているならば、問題はあるまい?結婚まで純潔を…なんて、最近では少なくなっていると聞く」

「ななななっ、何を言っているのですか‼︎」

「結婚式まで待てと?」

「そう、か…。私と殿下はいずれそういうことを…するのですか⁉︎」



知らないわけではない。