冷酷王子は子リス姫を愛でる

そんな醜態を晒してしまったら、生きていけない気がする…。



有無を言わさず渡されたワイングラスを受け取った。



「おっ、うまい」

「これをかけると、さらに美味しくなります‼︎」

「なんだ、これは」

「ショーユです。試してみてください」



真っ黒な液体に眉を潜めた殿下だったが、魚のフライにショーユをかけて一口食べた。



ほら、美味しいでしょ?



「これがショーユ…。他にはどんな使い道が?」

「野菜やお肉と一緒に煮込んだり、隠し味に使ったり。使い道は無限にあります」

「これ、もらってもいいだろうか」

「えぇ、いいですけど…」



どうやら、お気に召してくれたようだ。



コクっとワインを飲む殿下が、私をチラリと覗き見る。



『飲め』と言われている…。



恐る恐る、ワインに口をつけた。



不思議な熱さが口の中に広がり、食道を流れていく…。



「ククッ、変な顔…」

「あまり、得意ではないようです…」



アルコール、熱い…。