冷酷王子は子リス姫を愛でる

強く見せるため、俺の噂を流したのは、父である国王だ。



病弱だと知られると、攻め込まれると。



前線に立ち、剣を振るうこともあった。



街をひとつ焼き払った?



家臣の首をはねた?



その他に、俺の冷酷な噂は腐るほどある。



そのせいか、爵位を持つもの達は俺を恐れ、媚び諂う。



この苦しささえなければ、もっといい噂がたっただろうか。



「殿下、殿下‼︎」

「うっ…」

「アンディ‼︎」

「はっ…はぁはぁはぁ…」

「大丈夫か⁉︎」

「大丈夫だ…。寝てた…だけだ…」

「夢でも見たんですか?うなされていました」



熱い体。



アレンが慌てていたことを隠すように、平静を装っている。



あぁ、熱が出ている。



『魔力が多すぎて、器が持つかどうか…』



俺は体が弱いのだ。



生まれ持った膨大な魔力のせいで、体が悲鳴を上げている。



このままでは、俺の体はいつまでもつかわからない。