冷酷王子は子リス姫を愛でる

スーッと消えていく重いものがなくなったので、そのまま引き寄せた。



「で、殿下っ⁉︎」

「お前は頭が悪いのか?」

「なっ⁉︎確かにっ、よくはないですが…」

「俺は誰だ?」

「でんっ…はっ‼︎」



やっと気付いたようで、慌てる姿が可愛らしい。



固まってしまった体をさらに引き寄せる。



俯くので、グイッと顎を上げさせた。



「でででで、殿下ぁ…」

「ん?」

「心臓、止まりますぅ…」



また『殿下』だ。



よし、お仕置き決定。



「今から他国の王子と食事をする予定があってな」

「うぅぅぅ、近いですぅ…」

「キャシーも同席してもらおう。次期王妃として」



そう言うと、絶望的な顔になった。



本当におもしろい。



こんなにコロコロと表情が変わる。



見ていて飽きないな。



「ぜ、絶対粗相しますよ⁉︎」

「なら、選ばせてやろうではないか」

「なにを…?」

「一緒に王子と食事をするか、今俺にキスされるか」



途端に焦り出した。