冷酷王子は子リス姫を愛でる

デイジーはやはり側妃志望のようで、『素敵な方をお選びになりましたね、殿下。私の元へ足を運ぶのは、最低限で構いませんので。お幸せに』と、棒読みの祝いの言葉まで付けてくれた。



マリアンヌが行動を起こさないなら、ほっとくだけだ。



周りにも正式に発表すると、キャサリン改め、キャシーからの謁見の申し込みが入った。



「許可する。次、時間が空くのは何時だ?」

「2時間後、ですね」

「それでいい。伝えてくれ」

「あっ、ダメです。その後に国王陛下の代わりに南の島からいらっしゃったサネル王子と食事になってるので、着替えてもらわなければ」

「なら、部屋に呼んでくれ。キャシーからの謁見の申し込みなんか、なにかあったとしか思えないからな」

「わかりました。『キャシー』ねぇ…うまくいってるみたいで、僕は嬉しいよ」



まさかマリアンヌがなにかしでかしたのでは?



だけど、彼女は俺に告げ口をするようなタイプには見えない。



会いたいから、なんてことは…。



期待するだけ無駄だろうな。